今日は、メンヘラ中年が増えている、という内容を書いていきます。
そもそも「メンヘラ」とは??
「メンヘラ」:もとはインターネットスラングとして、精神的に不安定な人・メンタルヘルスに問題を抱えている人を指す言葉として使われ始めました。近年では「メンタルヘルスに課題がある状態」に幅広く使われるようになっています。
引用:google AI検索より
このメンヘラが、なぜ中年に増えているのか?
データーによると、この年代の「うつ病」患者が全体の約4割以上も占めているそうです。
その理由としては、
- 就労環境や雇用の不安定: バブル崩壊以降、リストラや非正規雇用の増加、賃金の伸び悩みなどが続き、40~50代でも不安定な就労状況に置かれる人が増えた。
- 介護・育児・仕事の「トリプル負担」: 親の介護と子どもの養育費、そして自分自身の働き盛りというタイミングが重なる場合が多く、身体的にも精神的にも負担が大きい。
- 孤立・コミュニティの希薄化: コミュニティ機能の低下や地域のつながりの希薄化により、相談先が見つからない、あるいは人間関係のトラブルで精神的に追い詰められる。
- コロナ禍の影響(2020年以降): テレワークや収入減によるストレス、人との接触機会の減少からくる孤立感の増大などにより、中高年のメンタル面がさらに厳しくなった。
中高年が精神的に追い詰められる、現代社会の背景と動き
- 経済的不安定が長期化
- 1990年代以降の長期不況やリーマンショック、コロナ禍など経済的ショックが続き、正社員であっても将来が読めない、昇給が見込めないといった状況が長く続いている。
- 「失われた20年」「30年」という言葉に象徴されるように、景気が大きく回復しきらないまま世代をまたいだ影響を与えている。
- 家族構成の変化・高齢化
- 晩婚化・少子化、夫婦共働きが一般化する一方で、親世代は長寿化しており、介護期間が延びている。結果として、40~50代は子育てと親の介護のダブルケアに直面しやすい。
- 孤立死や無縁社会などがメディアでも度々報じられ、人との繋がりが希薄になりがちな社会構造がメンタルヘルス悪化の一因となるケースが増えている。
- 働き方・雇用環境の変化
- 新卒一括採用・終身雇用といった日本型雇用慣行が崩れつつあり、成果主義や契約社員・派遣など非正規雇用が広がった。
- 正規社員であっても昇進・昇給が以前ほど期待できないため、モチベーションを失ったり、会社側の評価を過度に恐れたりする人が増え、メンタル不調につながっている。
- 情報化社会とSNSの影響
- 誰でも気軽に情報発信や交流ができる一方、SNS上の誹謗中傷や過激なコミュニティへの傾倒といったリスクが高まった。
- 会社や家庭で「言えない」不満がSNS上で爆発し、中高年が「ネット炎上」の当事者となるケースが取り沙汰されることもある。
- メンタルヘルスへの理解は広がるが、制度的支援が追いつかない
- うつ病やパニック障害、発達障害など精神疾患への理解は徐々に進んでいるが、就労支援や休職・復職支援など社会制度は十分整っていない部分がある。
- カウンセリングや精神科受診への敷居は下がりつつあるものの、保険適用のカバー範囲、長期休業後の職場復帰、再就職など継続したサポート体制はまだ道半ば。
働き盛りの中高年の方が抱えがちなメンタルヘルス面の問題は、個人の努力だけではなく、社会・企業・家庭など多方面からのサポートが必要だと思います。ではどのような解決策・対策が考えられるのだろうか?
副業・ビジネスを活用した対策
定期的な自己点検や、今の仕事を続けやすくする工夫、公的制度や支援サービスの利用などをおこなっていく事も大事だと思います。また、副業という観点でも一つの解決策になるのではないかと思います。
①副業がもたらすメリット
・経済的な安定感の向上
→本業一本では不安が大きい場合に収入源を複数持つことで不安を軽減し、メンタル的にも安定しやすい。
・自己実現・モチベーションの向上
→興味・関心のある分野で小規模ビジネスを始めると、自己肯定感ややりがいを得やすい。
→副業の成功体験が新たなキャリアの選択肢を広げることもある。
②副業の種類と始め方
副業といってもたくさん選択肢がありますが、
代表的なモノを書いていきます。
- スキル活用型
- 例:プログラミング、Webデザイン、翻訳、ライティングなど。
- 「ランサーズ」「クラウドワークス」「ココナラ」等のプラットフォームを利用し、比較的始めやすい。
- コンサル・講師業
- これまでの職務経験や専門知識を活かして、コンサルティングやセミナー講師として活動する。
- まずはSNSやブログで情報発信を始め、知人からの依頼や企業の研修講師などに繋げる。
- ネットショップ・ECビジネス
- ハンドメイド作品やセレクト品の販売、あるいはデジタルコンテンツ(PDF教材、オンライン講座等)の販売。
- 「BASE」「STORES」「minne」などのプラットフォームを利用して少額からスタート可能。
- アフィリエイト・コンテンツビジネス
- ブログやYouTube、SNSなどで情報発信し、広告収入や企業案件で収益を得る方法。
- 初期費用が比較的低いが、継続的な発信やマーケティングスキルが必要。

③小さく始める「起業」の選択
- 低リスクでの開業
- まずは週末起業や在宅ビジネスなど、固定費を抑えてスタートし、徐々に規模を拡大する。
- 自治体や公的機関の創業支援
- 創業支援セミナー、補助金・助成金、公的融資制度などを活用することで、資金面や経営ノウハウを得られる。
- スモールビジネスでのコミュニティ形成
- 仕事仲間や顧客とのコミュニケーションが新たな人間関係になり、孤立を防いだり意欲を高めたりする効果がある。
メンヘラ中年の問題は根が深いです。
大切なのは「一人で抱え込まない」ことと、「予防的に行動する」ことが大切だと思います。働き方や収入の柱を
複線化することで、長い人生をより柔軟に乗り切れる可能性を高められると思います。
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