TVやSNSなどで、ブラック企業の実態などの情報が毎日のように流れています。過労死の増加、日本型雇用の崩壊、非正規雇用の増加、政府の働き方改革など、多くの要因が絡み合ってクローズアップされるようになりました。
これらのニュースをまるで他人事のように見てましたが、ふと、私自身はどうなのか?ブラック企業のような働き方をしてしまってないか?
「セルフ・ブラック企業」について、私の過去を振り返りながら今日は書いていきます。
「セルフブラック企業」という言葉は、自分自身が“ブラック企業”化してしまっている状態を指しています。具体的には、フリーランスや個人事業主、経営者などが、長時間労働や休日の少なさ、過度な自己犠牲や低賃金を自らに課してしまい、結果的に自分自身を追い詰めてしまうような働き方のことを揶揄して呼ぶ表現です。
出典:google AI検索より
一般的に、ブラック企業は従業員を過度に働かせたり、低賃金で酷使する企業を言いますが、「セルフブラック企業」は、上司や会社の命令ではなく、自分自身の仕事への向き合い方や働き方が結果的にブラック企業並みの状況を生み出してしまう、というものです。
私は会社立ち上げ当初はとくに、休みなく働くのが当たり前だと思っていました。
以前のnoteのつぶやきでも書きましたが、
「寝るのは死んでからでいい」なんて手帳に書いて仕事をしてました。
ただ問題なのは、「誰かにやらされている」仕事ではない為、「自ら進んでやっている」から、無自覚になってしまうことです。
なぜ、自らブラックな状況をつくってしまうのか?
- 成果のプレッシャー
フリーランス、個人事業や経営者は、自分のパフォーマンスが直接収入や経営に影響するため、プレッシャーが大きい。結果として過労に陥りやすい。 そして、仕事を増やさないと生活が成り立たないという焦りと、すべて自分でやらなければならないという思い込み。 - 自己管理の難しさ
自分で仕事のスケジュールや金額、オフの時間を決められる一方で、「もっと稼ぎたい」、「もっと成功したい」と際限なく働いてしまいやすい。 - 境界線の曖昧さ
自宅がオフィスだったり、休日でもメールやチャットが届くような環境では「いつでも仕事モード」になりがちで、休みや終業時間を自分で区切りにくい。
私の場合、振り返るとこのあたりが原因だったかと思います。
ただ、これだけ頑張って「成果」がでれば、まだ報われた気持ちにもなりますが、悲惨なケースの方が多かったです。それは、時間をかけても十分な報酬が得られない時です。自分で価格設定をしているにもかかわらず利益が出にくい状況や、そのため、収入を増やすためにNOと言えず依頼をすべて受けてしまったり。
そして辛くても仕事で失敗しても、「それは全部自分のせい」、「プラス思考だ」、「止まっている暇はない」と呪文のように唱え、さらに「先」に繋がるように、クライアントの要望に過剰に応えようとしたり、、こんな状態になってました。
もちろん、体調不良でも仕事を優先してきました。
ただ、何より一番のリスクに感じたことは、
「自分が成長する機会がない」
という事でした。毎日のように目の前の業務に追われてますから、スキルアップや新しい挑戦ができず、何より将来のビジョンが描けないことでした。
社長業や個人事業とイコールではありませんが、
責任や自由度の高さから「セルフブラック化」しやすい、という側面はあります。
※勿論、ちゃんとしている方も多数いらっしゃいます!
あるいは会社員でも「仕事一筋」になりがちな人が、オーバーワークを放置すると陥りやすいです。
これを抜け出す方法は、
「スケジュール管理をしよう」
「タスクの優先度をはっきりさせよう」
「人に任せられる仕事は任せよう」
とよく耳にしますが、私には無理でした。
私が抜け出せたのは、
将来のビジョン(目的)と、「自分は自分の人生の主人公」という点を意識する事ができたからです。
昨日の記事にも書きましたが、
「NO」と言えるように、これらを考える時間を作るという事が大切だと思います。そのうえで、適切な休息や仕事量・収入のバランスをとることも非常に大事です!
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